Livestock JAPAN
本記事では、実際に和牛を食べた際のレビューや、その体験が如何に筆者の牛肉に対する変化をもたらしたかが記載されている。
和牛を初めて口に入れたとき、地が揺れる感覚に陥り、あらゆる称賛の言葉が思い浮かんだ。黄金の脂の塊が周りの鮮やかな赤身よりも多く、それでいて口に入れると油っぽさを感じることはない。滑らかなジュースが優しく口に広がるだけで、全てに柔らか味が増し、風味も高まる。
これまで食べた中で最も風味豊かで、やわらかく、記憶に残る肉であった「Murray Grey」という品種をさらに上回る体験となった。
和牛や神戸牛の品質は、長きに渡る血統の管理に加え、牧草を含まない穀物による飼料管理、そして米国の牛よりも、かなり長期的に行われる肥育の賜物なのである。
2017年1月12日