Livestock JAPAN
本記事では、和牛を専門に扱う東京のレストランの紹介とともに日本の和牛と海外のWagyuとの違いについて記載されている。
会員制の小さな、肉のロールスロイスに特化した日本で最もユニークな新しいレストラン「Wagyumafia」では、和牛のにぎりや和牛しゃぶしゃぶなど、シェフのその日の気分次第で様々な創造的な和牛料理が提供されており、顧客は受賞暦のある和牛の多彩で多様な風味を味わうことができる。
海外のレストランでは交雑種を和牛と称して提供していることがしばしばあるが、正真正銘の和牛は、日本で育てられ、褐毛和種、無角和種、日本短角種、黒毛和種のいずれかの品種である必要がある。日本や海外のお客様に和牛についての正しい知識を提供する場の必要性も、このレストランのオープンにつながっているのだ。
2017年3月27日
本記事では、実際に和牛を食べた際のレビューや、その体験が如何に筆者の牛肉に対する変化をもたらしたかが記載されている。
和牛を初めて口に入れたとき、地が揺れる感覚に陥り、あらゆる称賛の言葉が思い浮かんだ。黄金の脂の塊が周りの鮮やかな赤身よりも多く、それでいて口に入れると油っぽさを感じることはない。滑らかなジュースが優しく口に広がるだけで、全てに柔らか味が増し、風味も高まる。
これまで食べた中で最も風味豊かで、やわらかく、記憶に残る肉であった「Murray Grey」という品種をさらに上回る体験となった。
和牛や神戸牛の品質は、長きに渡る血統の管理に加え、牧草を含まない穀物による飼料管理、そして米国の牛よりも、かなり長期的に行われる肥育の賜物なのである。
2017年1月12日
本記事では、和牛の歴史、詳細な育成方法に加え、有名な神戸牛ではなく、実際に生産現場を訪れた薩摩和牛についての記載など、幅広く詳細に取り扱っている。
米国では和牛を巡り、知られていないことが数多くある。最もよく知られているのは神戸牛であり、ティッシュといえばクリネックス、スパークリングワインといえばシャンパーニュといったように、和牛といえば神戸牛といったように和牛の代名詞ともなっている。
米国産や豪州産のWagyuも悪くはないが、基準も異なり、やはり比較はできない。イタリアやスペイン、米国産のスパークリングワインが大好きだが、シャンパーニュ地方のシャンパーニュとは比べられないのと一緒だ。
些細な事にこだわっているという自覚はあるが、薩摩和牛が好きだ。鹿児島という豊かな自然に囲まれ、最先端のテクノロジーを用いた、清潔な施設で大切に育てられている和牛は、とてもリラックスしており、幸せそうに見えた。
2016年8月12日
本記事では、西欧における牛肉の概念と和牛を比較するとともに、神戸牛を引き合いに、日本の和牛の質の高さに言及している。
1860年代まで牛肉を食すことのなかった日本は、過去1世紀半の間に世界で最も高水準の牛肉を生産することとなった。和牛の質の高さの秘訣はなんと言っても自然に形成された霜降りであり、この脂が溶けだし、驚くほど肉が柔らかくなるのだ。
欧米では、ステーキほど豪快な食べ物はないだろう。血の滴る、噛み応えのある、焦げ目の付いた「タフガイ」向けの料理という印象だ。それに対し、日本の神戸牛は正反対を行く。繊細で、洗練され、溶けていくほどやわらかいのだ。
どんな調理法でどんな部位を食べても、初めて本物の和牛を口にすると新たな世界の扉が開く。肉であるのに別次元の味わいなのである。
2015年9月4日
本記事では、和牛の紹介に始まり、実際に様々なメニューで和牛を試食した際のレビューが記載されている。
アメリカ人にとって、肉を食す際にはやはりボリュームが重要である。一方、日本の本物の和牛の場合、牛肉の風味と脂の旨味が圧倒的であり、量は必要なく、言うなれば牛肉のデザートである。
和牛の代表格とも言える「神戸牛」は非常に厳しい条件を満たした、極めて貴重なものであり、全体に占める割合は少ないものの、日本の他の高級和牛も風味や舌触りも非常に神戸牛に近く、同じくらい非日常な体験を味わうことができる。
脂の溶け出す温度が低いため、和牛を口に運ぶと、体温や唾液で脂が溶け出し、驚くほど滑らかな舌触りとなる。和牛は他のどのステーキとも別物で、本当にユニークである。大切なのは量や長さではなく、濃密さであるのだ。
2015年2月24日